要約
東京工業大学大学院理工学研究科の鎌田大博士研究員と藤澤利正教授、日本電信電話株式会社物性科学基礎研究所の村木康二上席特別研究員らの共同研究グループは、半導体ナノ構造中において、朝永-ラッティンジャー流体の励起素過程の観測に世界で初めて成功しました。一次元プラズモン回路である量子ホールエッジチャネルを複数用いて、人工的な朝永-ラッティンジャー流体を形成し、プラズモン波束の反射波の時間分解測定を行うことによって観測しました。
朝永-ラッティンジャー流体の励起素過程の観測は、複数の一次元プラズモン回路の間で信号が伝達されることを示しており、プラズモン集積回路への応用の道を開く成果といえます。
この成果は英国時間2014 年2 月9 日PM6:00 に英国科学雑誌「Nature
Nanotechnology(ネイチャーナノテクノロジー)」のオンライン速報版で公開されました。
研究の内容,背景,意義,今後の展開等