研究成果詳細
C12A7電子化物担体触媒の高活性を解明―エレクトライドの強力な電子供与性が威力―
要約
東京工業大学フロンティア研究機構の細野秀雄教授らの研究グループは、セメントの成分である石灰とアルミナの化合物、12CaO・7Al2O3(C12A7)のエレクトライド(電子化物)「C12A7:e- 」表面にルテニウム(Ru)を担持した触媒が、アンモニア合成に対して高い触媒活性を示すメカニズムを解明した。反応を単純化したモデルにより第一原理計算で検討し、Ru を担持したC12A7:e-の電子供与性が触媒活性に威力を発揮していることを明らかにした。
電子がアニオン(陰イオン)として働く化合物であるエレクトライドは、ユニークな物性を有することが明らかになりつつある。その典型例がアルカリ金属のように電子を与えやすく、それでいて化学的・熱的に安定なC12A7:e-だ。細野教授らはこの物質の表面にRu を担持すると、優れたアンモニア合成触媒になることを2012 年に発表した。…
研究の内容,背景,意義,今後の展開等
本件に関するお問い合せ先 |
細野 秀雄
フロンティア研究機構 教授
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