要約
【要点】
○ナノダイヤモンドの高い屈折率を利用
○ナノダイヤモンドの粒径によって多様な応用展開が可能
【概要】
東京工業大学大学院理工学研究科の坂尻浩一特任准教授、戸木田雅利准教授らは、高い屈折率を有するナノダイヤモンドを分散させた薄膜に透明性と適度な光拡散特性を持たせることに成功した。透き通っているため背景を眺めることができると同時に、プロジェクターなどで画像を投影することができ、透明スクリーンとしての機能を持つ。しかも色むらがなく綺麗である。
高層ビル、ショッピングウインドー、水族館や動物園の窓材、車のヘッドアップディスプレーなどに、必要に応じて、広告や情報を表示するための材料として応用が期待される。しかもダイヤモンドであるために表面の硬度は高く、耐引掻き特性も併せ持つ。
ガラスやプラスチックなどの透明基板は身の回りにたくさんあり、波及効果は極めて大きい。
研究の内容,背景,意義,今後の展開等