要約
要点
・カーボンナノチューブアレイ薄膜を用いたフォトディテクターを開発
・室温動作のテラヘルツ波検出を実現
概要
東京工業大学量子ナノエレクトロニクス研究センターの河野行雄准教授らは、米国ライス大学、同サンディア国立研究所と共同で、カーボンナノチューブを用いたテラヘルツ波検出器の開発に成功した。
カーボンナノチューブをアレイ状に整列させたフィルムを用いてテラヘルツ波を室温で検出した。これは医療用イメージングや空港セキュリティー、食品検査など多岐にわたるテラヘルツ波の応用につながる成果である。テラヘルツ波は食品・生体の非破壊で安全な検査など多くの応用が期待されているが、エネルギーが光に比べて非常に小さいため、効率的に吸収・検出する材料や機構が少なく、検出には新たなアプローチが求められていた。
研究の内容,背景,意義,今後の展開等